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酔古堂剣掃-法部[95]

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原文

待小人不難于厳。而難于不悪。待君子不難于恭。而難于有禮。

書き下し文

小人を待つにはげんに難からずして、にくまざるに難し。
君子を待つにはきょうに難からずして、れいあるに難し。

現代語訳・抄訳

小人に対すれば、厳格なるには難からずしてにくまざるに難し。
君子に対すれば、恭敬なるには難からずして真に礼を尽すは難し。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」213/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」343/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

にくまざるに難しは「罪を憎んで人を憎まず」の類い。
禮あるに難しは「士は己を知る者の為に死す」の類い。
恭しく敬うは易きけれども、その人物が真であればあるほどこれに礼節を尽すは尋常ならず。
士は己が志を汲む者に逢いて初めて感激し、その一生をこれに捧ぐ。
真に英雄を知る者は、英雄のみである。

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