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酔古堂剣掃-法部[86]

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原文

我能容人。人在我範圍。報之在我。不報在我。人若容我。我在人範圍。不報不知。報之不知。

書き下し文

我れ能く人をるれば、人、我が範囲に在り。
之にほうずるも我に在り、報ぜざるも我に在り。
人、し我を容るれば、我れ人の範囲に在り。
報ぜざるも知らず、報ずるも知らず。

現代語訳・抄訳

もしも自分に心酔してくれる人が居ったならば、その人は我が範疇にある。
その人を活かすも殺すも自分に責任がある。
もしも自分が誰かに心酔したのならば、我はその人の範疇にある。
心酔した以上はどうなろうともその人に尽すのみである。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」212/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」340-341/385
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