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孔子

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論語-顔淵[1]

顔淵がんえん、仁を問う。
子曰く、
己にち禮に復りて仁を為す。
一日己に克ちて禮に復れば、天下仁に帰す。
仁を為すこと己に由る、而して人に由らんや、と。
顔淵曰く、
請う、其の目を問わん、と。
子曰く、
禮に非ざれば視ること勿れ、禮に非ざれば聴くこと勿れ、禮に非ざれば言うこと勿れ、禮に非ざれば動くこと勿れ、と。
顔淵曰く、
回、敏ならずと雖も、請う、斯の語を事とせん、と。

現代語訳・抄訳

ある時、顔淵が仁を問うた。
孔子が答えて云う。
己に克ち礼に復る、さすれば仁を為すことができる。
一日己を省み礼にかえれば天下あまねく仁である。
仁を為すのは己である。
人如何は関係ないのである、と。
顔淵が云う。
その目は何でしょうか。
孔子が云う。
礼に適わなければ視ないで居れば良い、礼に適わなければ聴かぬで良い、礼に適わなければ言う必要はないし、礼に適わなければするべきではない、と。
これを聞いた顔淵は云う。
私は一歩ずつでもこれを身に認じて励みましょう、と。

出典・参考・引用
孔子「論語」顔淵篇
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出典
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語句解説

顔回(がんかい)
顔回。春秋時代の魯の人。字は子淵で顔淵とも呼ばれる。貧にして道を楽しみ孔子に最も愛された。三十二歳で早世し、後に亜聖と尊称。
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