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酔古堂剣掃-法部[85]

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原文

君子于人。當于有過中求無過。不當于無過中求者過。

書き下し文

君子の人にけるや、当に有過ゆうかうちいて無過むかを求むべく、当に無過のうちいて有過を求む可からず。

現代語訳・抄訳

君子の人たるや、人の過失に遇えば人情を斟酌するところを探し求め、無闇に過失を暴いて咎めるようなことはしない。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」212/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」340/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

見ても見ず、聞いても聞かず、知りても知らざるが如くに善悪兼ね入れて君子なり。
君子は己の正を以て人を正に導くのみ。
人の過失を暴かず、善行を称揚して、風俗を善に帰すべし。

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