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熊沢蕃山

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孝経小解-父母生績[1]

慈孝じこうの道、外より教ふるにあらず、梅花ばいか開けて清香せいこう発するがごとし。
固有の天性なり。
父尊く子卑し、父使ひ子仕ふ、飲食、衣服等、皆な父に受くる事、禄を君に受くるが如し。
父教へ子述ぶるは、君命じ臣務むるがごとし。
父、不義あれば、子、争ふ、君、不政あれば臣諌めるがごとし。
右の類ひ、君臣の義なり。

天地生々の理の真は人倫なり、人倫の本は親子しんしなり。
造化の不息と共に、親子しんし相続を大なりとす。
孔子、川のほとりに在りて、ゆくものはかくのごときか、昼夜をとどめずとのたまへり。
是れ道の體なり。

出典・参考・引用
中江藤樹訳、熊沢蕃山(伯継)述「孝経」44-45/88
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古典
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備考・解説

源泉混々として昼夜をかず、流れの続きて絶えざること、人の道を継ぐ者の絶えざるが如し。

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