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酔古堂剣掃-法部[63]
原文
士人所貴。節行為大。軒冕失之。有時而復来。節行失之。終身不可得矣。
書き下し文
士人の貴ぶ所は、節行を大と為す。
軒冕は之を失ふも、時有りて復た来たる。
節行は之を失へば、終身得べからず。
現代語訳・抄訳
士たる者の貴ぶべき所は、節義正しきを大と為す。
貴位はこれを失うも、時宜を得ればまた来たる。
節義を失えば、その身を終えるまで人と為ること無し。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」210/315
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語句解説
- 軒冕(けんべん)
- 大夫以上の身分の者が用いる車と冠のこと。また、大夫の身分の人、身分の高い者。
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