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酔古堂剣掃-法部[62]

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原文

處心不可著。著則徧。作事不可盡。盡則窮。

書き下し文

心を処するにはちゃくす可からず、ちゃくすれば則ち偏す。
事をすには尽す可からず、尽せば則ち窮す。

現代語訳・抄訳

心を処するには深遠を旨とす、明白に過ぎれば必ず偏す。
事をなすには余裕を旨とす、甚だしきに過ぎれば必ず窮す。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」210/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

著はめだつ、あらわれる、いちじるしい、さだめる、といった意がある。
今回は顕著の意と解した。
善を好み、悪をにくは心の欲するところなれども、善に過ぎれば人情に適わざることもあり。
これ儒教に中庸を説く所以、仏教に大慈大悲のある所以、孟子の所謂「父子の間は善を責めず」の心にして、善を以て導くは当然なれども、善悪を兼ね入れるは家を治め人を修めるの要にして、治国平天下もまたこの中に在り。

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