酔古堂剣掃-法部[43]
原文
男子有徳便是才、女子無才便是徳。
書き下し文
男子徳有るは便ち是れ才、女子才無きは便ち是れ徳なり。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」208/315
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備考・解説
才は陽、徳は陰。
事務通達は才、男子は陽なれば表にて事を為し時代を担う。
故に才を貴ぶもこれに過ぎれば及ばず、故に徳ありて初めて才たり。
女子は陰なれば事務通達は必ずしも重からず、大慈大悲の真心を以て全てを生じ全てを包むを本と為す。
その功や大なれども、表には顕現せず、故に才を述べず。
才無きが如くにして、初めて徳あり。
無為自然の至徳、ここに在りというべし。
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