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酔古堂剣掃-法部[40]

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原文

作人要脱素。不可存一矯俗之心。應世要随時。不可起一趨時之念。

書き下し文

人をおこすには素を脱するを要す、一も俗をむるの心を存すべからず。
世に応ずるには時に随ふを要す、一も時に趨くの念を起すべからず。

現代語訳・抄訳

人を興起せしむるには平生の習いより脱するを要し、少しも世俗の習いを矯正するの心を抱いてはならない。
世に応じて事功を為すには時勢に随うを要し、少しも時勢におもねり義理を破るの念を起してはならない。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」207/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

人が感ずるは自己を以て守る故なり。
決して他を革めんとの気持ちで為すものに非ず。
自然にして感奮興起せしむるは順であり、真の人は時勢を利用するも決しておもねることはない。
自己を存して時勢に通じ、以て天下に大功を為す。
事功を為すに天の時を得るは必要なれども、得る能はざれば特立独行して憂う無し。
その身を修めて完うし、後世の為に絶学を継ぐ。
これ君子というべし。

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