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酔古堂剣掃-法部[26]

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原文

士君子貧不能済物者。遇人癡迷處。出一言提醒之。遇人急難處。出一言解救之。亦是無量功徳。

書き下し文

士君子貧にして物をすくふ能はざる者も、人の癡迷ちめいの処に遇ひて、一言を出だして之を提醒ていせいし、人の急難きゅうなんの処に遇ひて、一言を出だして之を解救かいきゅうするは、亦た是れ無量の功徳なり。

現代語訳・抄訳

士君子たる者、貧しくして財を以て救済するを得ずとも、人の惑いに遭遇して一言の下にこれを目覚めさせ、人の危急に遭遇して一言の下にこれを解きて救えば、それで計り知れぬ功徳である。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」205/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

財あり勢ある者は、徳を為すは易し。
易くして為す、これ錦に花を添えるなり。
貧しき者は、徳を為すは難し。
難くして為す、これ一、百に当たるなり。

語句解説

痴迷(ちめい)
物に惑って為すべきところを知らないこと。狂気。
提醒(ていせい)
覚醒させること。
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