酔古堂剣掃-法部[20]
原文
白沙在泥與之倶黑。漸染之智久矣。他山之石。可以攻玉。切磋之力大焉。
書き下し文
他山の石は以て玉を
現代語訳・抄訳
白き砂が泥土の中に在れば、泥土と共に黒くなる。
染まっていくこと習慣となりて久しき故なり。
他山の石は玉を磨くべし。
切磋琢磨するは己を修める所以なり。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」205/315
- この項目は「koten/koten_ch/koten_ch_54.html」に関連付けされています。
<< 前のページ | ランダム | 次のページ >> | |
備考・解説
白き砂が黒くなるは、悪しき習慣を遠ざけねばならぬことの大なるを例えていう。
他山の石は、他人の言動、あり方を以て自己を省みることをいう。