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酔古堂剣掃-法部[16]
原文
一點不忍的念頭。是生民生物之根芽。一段不為的氣象。是撐天撐地之柱石。
書き下し文
一點の忍びざるの念頭は、是れ民を生じ物を生ずるの根芽なり。
一段為さざるの気象は、是れ天を撐へ地を撐ふるの柱石なり。
現代語訳・抄訳
わずかでも忍びざるの心を起せば、これ民を生じ物を生ずるの根本となる。
わずかでも非を為さざるの気象を存せば、これ天を支え地を支えるの柱石となる。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」204/315
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備考・解説
孟子曰く、
人に忍びざるの心を以て、人に忍びざるの政を行ふは、天下を治むること、之を掌上に運らすべし、と。
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