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酔古堂剣掃-醒部[32]

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原文

為悪而畏人知。悪中猶有善念。為善而急人知。善處即是悪根。

書き下し文

悪を為して人の知るを畏るるは、悪中あくちゅう猶ほ善念ぜんねん有り。
善を為して人の知るに急なるは、善処ぜんしょ即ち是れ悪根あくこんなり。

現代語訳・抄訳

悪事を為してその悪事が人に知られることを畏れるは、悪ではあるがその中にも善の心が開かれている。
善事を為してその善事を人に知られることを望むは、善を行なってはいるが悪の根ざしといえよう。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」21/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

人の知るを求めざる、これを陰徳という。
善を為して人の知るを求める、これは利己心から為しているだけであって、本当の善事ではない。
故に悪の生じる基であるという。

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