酔古堂剣掃-醒部[31]
原文
眞廉無廉名。立名者。正所以為貪。大巧無巧術。用術者。乃所以為拙。
書き下し文
真の
名を立つる者は、正に
術を用ふる者は、乃ち
現代語訳・抄訳
真に廉なる者は、あまりに大なるが故に人々は廉とは察せない。
これ名を立てし者を貪欲であるとする所以である。
真に巧みなる者は、あまりに大なるが故に形跡無し。
これ術を用いる者を
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」21/315
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備考・解説
あまりに大なれば人は察せず。
故に老子曰く、
大音は
故に名の生ぜし者は貧欲にして、術数顕れし者を拙劣という。