酔古堂剣掃-醒部[30]
原文
甘人之語。多不論其是非。激人之語。多不顧其利害。
書き下し文
人を甘んぜしむるの語は、多くは其の是非を論ぜず。
人を激せしむるの語は、多くは其の利害を顧みず。
現代語訳・抄訳
甘い言葉の多くは、その事の良し悪しを論ぜず、ただ人を喜ばせるを旨として惑わせる。
奮発させる言葉の多くは、その事の利害を顧みず、ただ人を激するを旨として暴走させる。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」21/315
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