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孔子

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論語-里仁[1]

子曰く、
仁にるを美と為す。
択びて仁に処らざれば、いづくんぞ知るを得ん、と。

現代語訳・抄訳

孔子が言った。
風俗のよい村に居るはよみすべきことである。
自らの居るべきところを択ばねば、どうして達することができようか、と。

出典・参考・引用
久保天随著「漢文叢書第1冊」139-140/600
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備考・解説

孟母三遷の教えに通ず。
触れ合う環境が習慣を導き、その本然の心を長じてその体と為る。
事を処して仁にたがはざるは君子なり。
これに感化されるは人の本心の善なる故なり。
決して忽せにすべからず。

蔡虚斎曰く、
択びて仁に処らざれば、則ち是れ其の美を知らず、必ず既に其の美を知りて処らざると謂ふにあらざるなり、と。
注に曰く、
里は仁厚の俗に有るを美と為す、里を択びて是に居らざれば、則ち其れ是れ非の本心を失ひ、知と為すを得ざらん、と。
雲峯胡氏曰く、
集註の仁厚之俗の四字、斟酌しんしゃく有り。
一里の中、いづくんぞ人皆な仁者なるを得ん、但だ仁厚の俗に有らば、則ち美し、と。
新安陳氏曰く、
惻隠羞悪辞譲是非は、皆な人の本心、是非の心、知の端なり。
知らざれば則ち其の是非の本心を失ふ、と。

語句解説

斟酌(しんしゃく)
事情を考慮に入れてとりはかること。相手の事情や心情などをくみとること。くみかわす意から。
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