1. 朱熹 >
  2. 近思録 >
  3. 存養 >
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  11. 11
  12. 12
  13. 13
  14. 14
  15. 15
  16. 16

朱熹

このエントリーをはてなブックマークに追加

近思録-存養[14]

伊川先生曰く、
学者須らく敬して此の心を守るべし、急迫なる可からず。
当に栽培深厚さいばいしんこうして、其の間に涵泳かんえいすべし、然る後に以て自得すべし。
但だ急迫に之を求むれば、只だ是れ私己しこにして、終に以て道に達するに足らず、と。

現代語訳・抄訳

伊川先生が言った。
道を学びて達せんと欲するならば、常に敬を存して己が善心を守るべし。
決してあせってはならない。
深く根を張り、厚く養い、間断せずして敬と共に在らば、自然にして自得せん。
あせりてこれを求めては、我執に捉われて己無く、終には道に達することができぬであろう、と。

出典・参考・引用
久保天随著「漢文叢書第10冊」259/556,塚本哲三編「近思録・伝習録」92-93/478
関連タグ
近思録
朱熹
古典
程伊川
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

備考・解説

注に曰く、
心を養ふは敬を持するより善きは莫し。
然れども執持しつじしてはなはだ迫る可からず。
反つて私意を成し、道に於いて却ってさまたげ有り、と。

<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>


Page Top