朱熹
近思録-存養[13]
聖人に
現代語訳・抄訳
居るところ恭しく、事に当たらば
聖人に貫徹せずして偏るの言葉無し。
- 出典・参考・引用
- 久保天随著「漢文叢書第10冊」258-259/556,塚本哲三編「近思録・伝習録」92/478
<< 前のページ | ランダム | 次のページ >> | |
備考・解説
注に曰く、
説くところ論語に見ゆ。
恭は敬の外に
夫の事を執るに及んで、敬、事に主たり、人と
始学より、以て成徳に至るまで、皆な此に外ならず。
但だ勉強と安行の異の有るのみ、と。
(下学は強いて勉め、上達せば安行す、始学の者と聖人との異はここのみである)
注釈に曰く、
聖人は本より上下精粗を分かちて二語することなし。
二語は、上達と下学を二つに分けて語るを云ふなり、と。