1. 陸紹珩 >
  2. 酔古堂剣掃 >
  3. 醒部 >
  4. 15
  5. 16
  6. 17
  7. 18
  8. 19
  9. 20
  10. 21
  11. 22
  12. 23
  13. 24
  14. 25
  15. 26
  16. 27
  17. 28
  18. 29
  19. 30
  20. 31
  21. 32
  22. 33
  23. 34
  24. 35

酔古堂剣掃-醒部[25]

このエントリーをはてなブックマークに追加

原文

居盈滿者。如水之將溢未溢。切忌再加一滴。處危急者。如木之將折未折。切忌再加一搦。

書き下し文

盈満えいまんに居る者は、水の将に溢れんとして未だ溢れざるが如し。
切に再び一滴を加ふるを忌む。
危急に処る者は、木の将に折れんとして未だ折れざるが如し。
切に再び一じゃくを加ふるを忌む。

現代語訳・抄訳

富貴の極みに居る者は、水が溢れそうでなんとか溢れずにあるようなものである。
わずかでも節操を忘れば凋落に至る。
危難の極みに居る者は、木が折れそうでなんとか折れずにあるようなものである。
わずかでも他に頼れば滅亡に至る。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」20/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

備考・解説

満れば節を持するを忘れず、危うきには己を信ず。
折れそうなところに手を加えれば折れてしまう。
畢竟、自ら修復する以外に手立て無し。

語句解説

搦(じゃく)
もつ、からむ、とる。おさえる。かるくおさえること。
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>


Page Top