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酔古堂剣掃-醒部[22]

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原文

費千金。而結納賢豪。孰若傾半瓢之粟。以済饑餓。構千楹。而招徠賓客。孰若葺数椽之茅。以庇孤寒。

書き下し文

千金を費やして賢豪けんごう結納けつのうするは、半瓢はんぴょうぞくを傾けて以て饑餓きがすくふに孰若いづれぞ。
えいを構へて賓客を招徠しょうらいするは、数てんぼうきて以て孤寒こかんおほふに孰若いづれぞ。

現代語訳・抄訳

千金を費やして賢人豪傑と交友することは、瓢箪ひょうたん半分ほどの食糧を以て飢餓を救うのと比べてどうだろうか。
大きな屋敷を構えて賓客を招来することは、小さな茅葺かやぶきの家を以て孤独で貧しき者の身を寄せる場とするのと比べてどうだろうか。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」19/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

楹(えい)
はしら。円柱。なお、柱は直柱をいう。
椽(てん)
たるき。丸いたるきの木。
葺(しゅう)
屋根をふく。おおう。つくろう。
孤寒(こかん)
身寄りがなく貧しいこと。
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