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酔古堂剣掃-醒部[21]

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原文

好辯以招尤。不若訒黙以怡性。廣交以延譽。不若索居以自全。厚費以多營。不若省事以守儉。逞能以受妬。不若韜精以示拙。

書き下し文

べんを好みて以てとがを招くは、訒黙じんもくして以て性をよろこばすに若かず。
交はりを広くして以て誉れをくは、索居さくきょして以て自ら全うするに若かず。
つひえを厚くして以てえいを多くするは、事を省きて以て倹を守るに若かず。
のうたくましくして以て妬みを受くるは、精をつつしみて以てせつを示すに若かず。

現代語訳・抄訳

弁舌を好みて禍いを招くは、沈黙を好みてその性を喜ばすに遠く及ばない。
交友を広くして誉れを得るは、独居して自らを修めるに遠く及ばない。
費えを厚くして他事を営むは、事を省きて倹約しその分を守るに遠く及ばない。
才能をひけらかして妬みを受けるは、精一を旨にして己を慎み迂遠なるが如く在るに遠く及ばない。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」19/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

訒黙(じんもく)
言葉を忍んで発さないこと。沈黙すること。
索居(さくきょ)
世間を離れて独り寂しく暮らすこと。独居。
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