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酔古堂剣掃-醒部[15]
原文
彼無望徳。此無示恩。窮交所以能長。望不勝奢。欲不勝饜。利交所以必忤。
書き下し文
彼には徳を望む無かれ、此れには恩を示す無かれ、窮交能く長き所以なり。
望は奢に勝たず、欲は饜に勝たず、利交必ず忤ふ所以なり。
現代語訳・抄訳
徳を為して徳を望まず、恩を施して恩を示さず。
貧賤の交わりの長く久しき所以なり。
望めば甚だしく、欲せば足るを知らず。
利得の交わりの必ず破れし所以なり。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」18/315
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