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酔古堂剣掃-醒部[10]

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原文

遇沈沈不語之士。説莫輸心。見悻悻自好之徒。應須防口。

書き下し文

沈沈ちんちんとして語らざるの士に遇ひては、切に心をいたす莫れ。
悻悻こうこうとして自ら好しとするのを見ては、応に須らく口を防ぐべし。

現代語訳・抄訳

志の発露なき士に遇いては、自らの志を吐露してはならない。
怒りを発して人を容るる無きの輩を見ては、口を防ぎ止めてこれとは語らぬ方がよい。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」17/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

輸にはこちら側から向こう側に移す意がある。
要は、志なき者に泥んで自らの志を消沈させてはいけないということ。
口を防ぐのは批判批評する者に同調するを戒め、くだらない話に遠ざかるべきをいう。
「沈黙は金」、「多言は徳の賊なり」といった言葉に近い。

語句解説

悻悻(こうこう)
怒りのあらわれる様。うらみ怒る様。
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