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陸紹珩

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酔古堂剣掃-峭部[92]

書を読めば以て俗を医すべし。
詩を作れば以てかいを遣るべし。
多く書を読みて莽然もうぜんたり、多く詩を作りて戚然ぜきぜんたる者有り、将に疑ひを詩書に致さんとす、そもそも疑ひを人世に致さん。

現代語訳・抄訳

書を読むならば卑俗を超越し、詩を作るならば心を安んじ懐くべし。
然れども多く書を読みて卑俗にまみれ、多く詩を作りて心安らかならざる者あり。
これを見れば、まさに詩書を疑わんとする者あり、そもそもその疑いは今の世に致すべきなのだ。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」72/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

莽然(もうぜん)
草木の繁茂する様。
戚然(せきぜん)
憂え悲しむ様。つらく哀しい様。
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