酔古堂剣掃-峭部[16]
原文
體裁如何。出月隱山。情境如何。落日映嶼。氣魄如何。収露斂色。議論如何。廻飆拂渚。
書き下し文
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」63/315,安岡正篤著「酔古堂剣掃」45-46/201
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備考・解説
「出月山に隠る」は出でる月が山から離れきっていない様。
「落日嶼に映ず」は沈みゆく夕日が山にかかり、それが水面に映っている様。赤々とした夕日の水面に漂う様。
「収露色を斂む」は露が収まって一粒の雫のようになり、あらゆるものを透きとおらせるが如き様。
「廻飆渚を払う」はつむじ風が水際で舞って水しぶきと共にさらっていくが如き様。