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酔古堂剣掃-峭部[11]

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原文

身世浮名。余以夢蝶視之。断不受肉眼相看。

書き下し文

身世しんせいの浮名は、われ夢蝶むちょうを以て之を視、断じて肉眼に受けて相ひ看ず。

現代語訳・抄訳

身世の浮名は定まり難し。
故に我は荘周が夢に蝶蝶となるを見るが如くに視てその実を察し、決して肉眼において受けるがままには視るようなことはしない。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」62/315
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

夢蝶は荘子斉物論の一説。
荘子が夢に蝶々となった説話で、夢の中であるから実有のものではないことをいう。
名声といったものは後世に定まるものであって、現世にたとえ名声を得ようとも、それは必ずしも真ではない。
故に心を以て是非を察し、肉眼に生じる毀誉褒貶には惑わざる心持を説く。

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