1. 熊沢蕃山 >
  2. 孝経小解 >
  3.  >
  4. 1
  5. 2
  6. 3

熊沢蕃山

このエントリーをはてなブックマークに追加

孝経小解-士[3]

所生は己を生ずる所なり、父母、先祖、天地、大虚なり。
天道は純粋、至善なり。
其の中より生まれ来て、善人ならざるは、所生をけがすなり。
士は士君子とて文武ある称なり。
然るに、文道にくらく、武道にも達せざるは、何をして、そだちけんと、父祖の家風にまで人におもはるるは、眼前の父祖をもはづかしむるなり。
故につとおきよわに寝て、問学ぶんがく、諸芸を以て心がけ、其の身善人と成りて、家に称せられ、国に用いらるるを、士の孝とす。
詩は小雅、小宛の篇なり。

出典・参考・引用
中江藤樹訳、熊沢蕃山(伯継)述「孝経」22/88
関連タグ
孝経小解
熊沢蕃山
古典
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>



Page Top