熊沢蕃山
孝経小解-士[3]
所生は己を生ずる所なり、父母、先祖、天地、大虚なり。
天道は純粋、至善なり。
其の中より生まれ来て、善人ならざるは、所生をけがすなり。
士は士君子とて文武ある称なり。
然るに、文道にくらく、武道にも達せざるは、何をして、そだちけんと、父祖の家風にまで人におもはるるは、眼前の父祖をもはづかしむるなり。
故に
詩は小雅、小宛の篇なり。
- 出典・参考・引用
- 中江藤樹訳、熊沢蕃山(伯継)述「孝経」22/88
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