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北条氏綱

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五箇条の御書置[第一条]

大将によらず、諸将までも義を専らに守るべし。
義に違ひては、たとひ一国二国切取りたりといふ共、後代の恥辱いかが。
天運尽きはて滅亡を致すとも、義理違へまじきと心得なば、末世にうしろ指をささるる恥辱はあるまじく候。
昔より天下をしろしめす上とても、一度は滅亡の期あり。
人の命はわずかの間なれば、むさき心底、努々ゆめゆめあるべからず。
古き物語を聞ても、義を守りての滅亡と、義を捨てての栄花とは、天地各別にて候。
大将の心底、たしかに斯くの如くんば、諸侍義理を思はん。
其の上、無道の働きにて利を得たる者、天罰終ひに遁れ難し。

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語句解説

むさき(むさき)
きたない。
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