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熊沢蕃山

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孝経小解-開宗明義[15]

なんじの祖は、人々の祖なり。
人々の祖は、太虚、天地、先祖、父母なり。
太虚は天地を生じ、天地は先祖を生じ、先祖は父母を生じ、父母は我を生ず。
天地は人の大祖なり、天地は生々を以て心とす、人は天地の心を以て心とす、故にその徳は孝なり。
孝徳を身に修め、人事に行なふを孝子、孝孫とす。
人心の霊、父母を思はずと云ふ事なし。
本をおもひ本に報ずるは孝なり。
我が性命身體、父母先祖に受けたればなり。
大雅は文王の篇の詩なり。

出典・参考・引用
中江藤樹訳、熊沢蕃山(伯継)述「孝経」13/88
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古典
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備考・解説

藤樹曰く、
凡そ此の経の詩を引くものは三つの義あり。
一は言の?しく発せざるを證示するなり。
一は用ひて以て前を結び後を起すの語と為す。
一は咏嘆優遊して、以て人の善心を感発するあるなり。

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