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熊沢蕃山

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孝経小解-開宗明義[8]

人、我が身を愛せざる者なし。
然れども父母に得て、遺體いたいたる理をおもひて、愛する者すくなし。
父母の我を生じ、苦労して長成したる身なり。
父母、或いは老い、或いは死して後も、其の遺體の身なりとおもへば、一入ひとしお大切にて、そこなひ破るに忍びず、故に一朝のいかりに其の身を忘るることは不幸なり。
古人の、髪髭までも愛したるは此の心なり。
孝は天地万物一体の理なり。
先ず此の身を父母の身とし、親子しんし一體の思ひを生ずるは、孝のはじめなり。

出典・参考・引用
中江藤樹訳、熊沢蕃山(伯継)述「孝経」10/88
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