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孟子

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孟子-萬章下[17]

孟子、萬章に謂ひて曰く、
一郷いちごうの善士は、ここに一郷の善士を友とし、一国の善士は、斯に一国の善士を友とし、天下の善士は、斯に天下の善士を友とす。
天下の善士を友とするを以て未だ足らずと為し、又た古の人を尚論しょうろんす。
其の詩をしょうし、其の書を読み、其の人を知らずして可ならんや。
是を以て其の世を論ず。
是れ尚友なり、と。

現代語訳・抄訳

孟子が萬章に云った。
志大なりて一郷に並びなき程の者なれば、同じく一郷に並びなき程の人物を友とし、一国に大なる者なれば、これも又、一国に大なる人物を友とし、天下に大なる志を存すれば、天下に大なる人物を友とする。
そして天下に大なる人物ですら飽き足らぬとするならば、古の偉大なる人々を友とするようになる。
これは古人の詩や書に触れ、その生き方に学び、その志に感じて自らの心と一となりて始めて可であると言えよう。
己の一心を以て古人の心に通じ、これを以て世に処す。
このような友を尚友と云う、と。

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語句解説

尚論(しょうろん)
昔の賢人の人柄や行いを論じること。
歌頌(かしょう)
功績や仁徳をたたえる歌。
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