林子平
学則[4]
一、良知を能く認記して心学を磨くべし。
人々善悪邪正に就て、可否如何と顧れば、善は善、悪は悪と明かに辯へ知る心あるなり。
是れ良知なり。
此れ良知は学ばずして天然自然に人の胸中に存在するものにして、所謂神明なり。
万事に此の良知に問ひて取り計るべし。
此の良知の儘にするは、克己の修行を強いて勤むべし。
克己は即ち勇なり、顔子は是れを仕終せたり。
其の次は是を勤むべし。
- 出典・参考・引用
- 林子平著・伊勢斎助編「前哲六無斎遺草」51/82
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