戴聖
礼記-大学[1]
大学の道は、
止することを知りて而るのち定まる有り、定まって而るのち能く静かなり、静かにして而るのち能く安んず、安んじて而るのち能く慮る、慮りて而るのち能く得。
物に本末有り、事に終始有り、先後する所を知れば、則ち道に近し。
現代語訳・抄訳
大学の道は、明徳を明らかにし、民に親しみ、至善に止することにある。
人は止するを知りて定まり、定まって静へと至り、静にして安んずるを得、安んじてよく慮り、慮りて遂に自得に至るのである。
物には本末が有り、事には終始が有る。
禍福終始を知りて惑わず、時宜に明らかなれば、それで道に近いといえるであろう。
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