東洋・西洋の古典書籍

林子平

学則[2-3]

一、読書怠る事なかれ
読書は万能の基なり。
卯の時起きて高声に読書すべし。
辰の時より巳の時まで字を習ふべし。
昼の間は下に記す如く武芸を習ふべし、亦た農工商は卯の時より其の持前の業を致すべし、他の遊芸等を習ふ事を禁ず。
夜は諸軍談及び諸記録等年齢に随ひ或ひは三五枚或ひは十枚二十枚ないし百枚も読むべきなり。
一、武芸に精出すべし
巳の時より酉の時まで武芸を習ふべし、なかんづく刀槍弓馬を先とす、併（しかしなが）ら学問七歳、武芸十六歳の心懸けなるべし。

出典・参考・引用

林子平著・伊勢斎助編「前哲六無斎遺草」51/82

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