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宮本武蔵

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独行道[1-23]

一、世々の道をそむく事なし
一、身にたのしみをたくまず
一、よろずに依枯の心なし
一、身をあさく思ひ、世をふかく思ふ
一、我れ事において後悔せず
一、善悪に他をねたむ心なし
一、いづれの道にもわかれを悲しまず
一、れんぼの思ひに寄る心なし
一、我が身にとり、物を忌むことなし
一、私宅においてのぞむ心なし
一、一生の間よくしん思わず
一、心つねに道を離れず
一、身を捨てても名利は捨てず
一、神仏を尊んで神仏を恃まず
一、物毎にすきこのむ事なし
一、常に兵法の道をはなれず
一、自他共にうらみかこつ心なし
一、身ひとつに美食をこのまず
一、末々代物なる古き道具を所持せず
一、わが身にいたり物いみする事なし
一、兵具は格別、よの道具たしなまず
一、道においては死をいとわず思う
一、老身に財宝所領もちゆる心なし

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出典
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備考・解説

伝えられているものは二十一条、十九条、十四条などまちまちであり、順序も一定していない。
また、名利というのは現代語の名利ではなく、「節義」と解すのが妥当である。

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