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劉安

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淮南子-脩務訓[未完.2]

古の民、草をくらひ水を飲み、樹木の実を采り、螺蚌らぼうの肉をくらふ。
時に疾病毒傷の害多く、是に於いて神農乃ち始めて五穀の播種はしゅを民に教へ、土地の宜しきを相し、燥濕肥拗そうしつひよう高下こうげし、百草の滋味じみを嘗め、民をして辟就ひしゅうする所を知らしむ。
此の時に当り、一日にして七十毒に遇ふ。

現代語訳・抄訳

遥か古代の民は手当たり次第に草を食らい水を飲み、樹木の果実を採り、螺蚌の肉を食べていたので、病に冒され毒に苦しむことが多かった。
そこで神農は民に農業を教え、土地の用い方を知らしめ、百草をなめて薬草を見分け、人々に毒草との違いを教えた。
神農は百草をなめたことで、一日に七十もの毒に冒されたという。

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語句解説

螺蚌(らぼう)
巻貝とどぶ貝のこと。
播種(はしゅ)
種まき。
燥濕肥拗(そうしつひよう)
燥は乾、濕は湿、肥は地味豊か、拗はもとる。
高下(こうげ)
高低。価値などの優劣。
滋味(じみ)
あじわい。深い味わい。栄養のある食べ物。おいしい味。美味。
辟就(ひしゅう)
避ける所と就く所。取捨。
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