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釈迦

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法華経-方便品[34]

佛、舎利弗しゃりほつに告げたまはく、諸佛如来は但だ菩薩を教化したまふ。
もろもろ所作しょさ有るは常に一事のためなり。
唯だ佛の知見を以て衆生に示悟じごせり。
舎利弗よ、如来は但だ一佛乗を以ての故に、衆生のために法を説きたまふ。
余乗の若くは二若くは三有ることなし。
舎利弗よ、一切十方の諸佛の法も亦た是の如し。

現代語訳・抄訳

仏が舎利弗に告げて云う。
諸々の仏如来はただ菩薩を教化しようとするのである。
諸々の所作があるのも、常に一事のためである。
ただ、仏の知見によって衆生に示して悟りに導くのみ。
舎利弗よ、如来はただ一仏乗をもって衆生のために法を説く。
その他の乗、二乗や三乗などはなく、ただ一乗に帰する。
舎利弗よ、一切のあらゆる諸仏の法もすべては一なのである。

出典・参考・引用
佐藤隆豊訳「大乗法華経」34/163,南条文雄「新訳法華経」57/300
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出典
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語句解説

舎利弗(しゃりほつ)
舎利弗。釈迦の十大弟子のひとりで舎利子。智慧第一といわれた。
如来(にょらい)
仏の尊称。悟りを開いた人。
菩薩(ぼさつ)
覚りを求める衆生。「菩」は普(あまね)し、「薩」は済度の意をもつ。
所作(しょさ)
身、口、意の三業が発動した結果の動作や行為。転じて読経や念仏など。
知見(ちけん)
物事を悟り知る智慧のこと。また、単に知識と見聞の意にも用いる。
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